レッド・ツェッペリンの『The Rover』『Ten Years gone』をカバーしてみたりする。耳コピでも譜読みでも限界があって、本当は本人に直接教えてもらうのが良い。さもなくば、誰か身近な人に教えてもらうのが良い。かつてバンド仲間の家に遊びに行った時に、兄という人が飛び込んできてフォークギターで『Rock'nRoll』を弾いてみせてくれたときには、感動と失意とが一辺にわが身を襲った。自分もそういう兄さんが欲しかった。さもなくば綺麗な姉さんでも良かったが。だからなのかも知れないが、ツェッペリンを弾くときは、いつも背伸びをしている気分になるのである。
今夜の『トンイ』もトンイの困った顔で終わった。どうやらこの役は他の人には譲れないらしい。