遅く起きる。お酒は残っていないことを確認。窓外は強風が吹いている。雨戸を開けるべきか妻と会議。とりあえず閉めておくことにする。シャワーを浴びたのち、CDを聞きながら3枚ほどシャツにアイロンをかける。それからなんとなく鉛筆を削る。午後から雨になる。適当に積んである文庫を取り、ガスストーブの前に寝ころんで読書。四方田犬彦『先生とわたし』。T・S・エリオットの死に際して、由良君美が批判的な追悼論文を書いたことについて、
「神聖化された人物に対する涜聖もまた礼儀にかなった儀礼的な行為なのだ」
という四方田の解釈に触れて、そういうものかと納得してしまった。手塚治虫が亡くなった時に、マンガ評論誌上で宮崎駿が手塚アニメを批判していたが、あれもそうした類のものだったのだろう。