やや遅めに帰宅してみれば、待ち受けていた妻から豆まきへの参加を呼びかけられる。もう遅いから。お掃除も大変だろうから。小さな声で手短に「にわーすと、にわーすと」小雨ていどに「くわーち、くわーち」パラパラと形ばかりの追難式。わざわざ浅草寺で買ったという炒り豆を遠慮しいしい投げるというのも如何なものか。夕食には予想通りの恵方巻き。ずいぶん長いのを鷲づかみ持ち上げてみて「赤城の山も今宵限り。国を捨て縄張りを捨て友を捨て……」あれこれは最後の晩餐の一節だったか。巻き寿司だけでは足りないとみたのか、年越し蕎麦(なんで?)までついている(春節だから?)。テレビで大相撲の八百長疑惑。スポーツという枠でとらえてしまっては、かえってつまらないだろうに。録画していた『グーグーだって猫である』観る。大島弓子である。