原田知世の歌声が頭から離れない。正月早々『ポーの一族』を黙々と読む。今市子の『萌えの死角2』のなかに、”時計を出したまえ”とかいうネタ合わせがあったので、将来のために少し勉強しておこうと思ったのだが、こういう話だったとは予想していなかった。それにしても、エドガーとアラン(……で”ポーの一族”……そういうことかと今気がついた)が、どうしてもセルジュとジルベールにしか見えないのだが、念のため調べてみると、発表順としては『ポーの一族』のほうが早いらしい。萩尾望都はすごい。ところで今回、これと一緒に『羊のうた』を借りていたのは全くの偶然。あるいは何かのサインかも知れない。正月のネタでないことは確か。
録画しておいた、今朝のNHKの舞曲『白浜』と能楽『羽衣』を再生して観る。『羽衣』の天少女の能面がとても可愛らしいので、何度も巻き戻してみたり。能楽を観て初めて可愛らしいと思った。
 あまつかぜ雲のかよいぢ吹きとぢよおとめのすがたしばしとどめむ
この歌は、つねづね百人一首のなかでも最もつまらない歌だと思っていたけれども、近頃はこの歌こそが最も胸に沁みるような気がする。そういえば、詠み人の僧正遍照の俗名は良岑宗貞(むねさだ)というらしいが、この歌を本歌とした狂歌蜀山人によって詠まれている。
 吹きとぢよ乙女のすがたしばしとはまだみれんなるむねさだのぬし
”胸定まらず”の”むねさだ”ということらしい。
母を迎えて昼から新年会。日本酒『剣菱』をがぶがぶ飲んで眠ったり、起きてがぶがぶ飲んだり。日の暮れぬうちにと千鳥足で母を近所まで送り、千鳥足で帰宅後、ひかりTVで『幼獣マメシバ』を観る。これもなかなか面白かった。