ときどき岩波文庫の 『スッタニパータ』 を拾い読みしているわけだが、自分もそれなりに救いを求めているわけである。このなかの 「第五/彼岸に至る道の章」 には沢山の学僧が出てくるわけだが、アジタさんとかプンナカさんとかメッタグーさんとか、エドはるみかさもなくばNHKの人形劇みたいな名前にばかり出くわしたせいか、今朝見た夢までありがたいものとなった。悟りを開いたサイタ行者のところへ、学僧ナーランダが訪ねてきて教えを乞うたのである。

ナーランダ: どうか私をお導きください、サイタさま。
サイタ: 見よ、チューリップの花が……ナーランダよ。
ナーランダ: ああ……、あか、しろ、きいろ……どの花を見てもきれいだな!

これがつまり 「色即是空」 の教えである。まあ、いいか。