久しぶりに夜中に右足を攣って大騒ぎしたりしたわけだが、やがて正式に起床してみれば雨。雨戸を開けるべきか、面倒だから後回しにするか、悩んだ末にやっぱり開けて、それからゆっくりとパソコンを起動する。そうすると妻も起き出してきて、パソコンとオレさまの間に割って入り、勝手にYouTubeにアクセスして、大泉洋のものまね映像など見始めやがる。蕁麻疹がどうしたの、歌がうまいの、朝から大泉洋フェスティバルである。大泉洋の歌声を聞かされた後、他の音楽の映像も観てみよーとなんとか提案を聞き入れてもらって、米米CLUBユーミン、エンヤ、(中略)、ビリージョエル、スティービー・ワンダービージーズ、(中略)、ロボットダンス、フットルースサタデー・ナイト・フィーバー、(中略)、イーグルス、シカゴ、ボズ・スキャッグス(中略)、レッド・ツェッペリン、ジャーニー、TOTO、ヴァン・ヘイレン、ここまで辿りつくのに2時間かかった。ふと思いついて、ずっと昔に聞いた記憶のある 『Yankie Rose』 という曲をYouTubeで検索してみたら、しっかりヒットした。なんと素晴らしい時代なのだろう。
この、イントロでギターを笑わせた奏者がスティーヴ・ヴァイだったのだと気が着いたのは、この映像を初めて目にしたのち何年も経てからのことだったが、とにかく見せられた当時から20年の間、その映像はときどき自分の頭の中で再生されてきた。今日あらためてオリジナルを見直してみても、記憶していた映像との違和感が丸きり感じられないことにあらためて驚かされる。それくらいスティーヴ・ヴァイがすごいのである。ところでさらに今日、この映像で歌っている変態ボーカルが実はヴァン・ヘイレンのボーカリスト(デイヴィッド・リー・ロス)だったということにも初めて気が着いた。当時、不真面目で偏食的なギター少年だったオレさまは、ギタリスト以外の存在に殆ど興味がなかったので、ヴァン・ヘイレンといえばエディとそれ以外、TOTOといえばルカサーとそれ以外、ジャーニーといえばニール・ショーンとそれ以外、クイーンといえばブライアン・メイとそれ以外、ディープ・パープルといえばリッチーとそれ以外、ツェッペリンといえどもジミーペイジとそれ以外、ポリスでさえもアンディとそれ以外、玉川カルテットはやっぱり二葉しげるとそれ以外、バラクーダもベートーベン鈴木とそれ以外だったものである。うーむ。もう少し真面目に音楽と向き合えば良かった。