いつもどおりに起床。寝て起きてまた寝るだけの我が家かな。「職場までたどりつけるだろうか」と、また気が遠くなるのを、もの凄い意志の力で何とか持ちこたえつつ、各駅停車を慎重に乗り継いで出社。午前中はどういうわけかムーディ勝山が頭の中で歌い続ける。右から左に受け流す。右から左に受け流す。その歌をもまた、右から左に受け流す。でもどんどんどん流れてくる。浮かんでは消え、かつ結び、久しくとどまりたることなし。うーむ。ムーディ勝山の歌が止んだのは昼食後の15分の仮眠から目覚めたあとだったわけだが、午後からは今度は支離滅裂な謡曲による薪能が頭のなかで始まった。ビル建ち並ぶあぜ道の/掘っては埋めるガス管の/津々浦々にひび割れて/引く手あまたの手長ザル/うーむ。シュルレアリスムと何か関係があるのかも。こんな風にして、やっと二日酔が治まったのは夕方になってからだった。