久しぶりにヒーローものの夢を観た。今サラと今ジローという二人の姉弟は、幼い頃に飛行機事故で両親を失い、今いくよ師匠に育てられた。姉のサラは普通の女学生だが、実は悪の組織サラマンダーの女首領で、その正体は誰にも知られていない。気の弱い弟のジローは、実は正義のヒーロー仮面サンダーであり、その正体はやはり誰にも知られていない。二人は姉弟でありながら、互いのもうひとつの顔を知らず、お互いに気づかぬうちに支え合い殺し合っているのである。夢を観ている自分は二人のうちのどちらでもなく、たまたま真実を知ってしまった名もないサラマンダーの戦闘員だった。世界はこの大規模な姉弟喧嘩に巻き込まれて滅亡の危機に瀕しており、しかし自分はイーしか言えず、かといって貧弱な戦闘力では二人を制止することも叶わず、この悲劇をどうすることもできないのだという絶望ばかりが深まっていくという内容。なにしろ世界観が気に入ったようで、夢を観ながら何度もこの設定内容を反芻していたわけである。