夢を観た。音楽会に行く予定だったが部屋の片づけが終わらない。16:30開演予定なのに、15:00になっても片付けが終わらない。音楽会を諦めようかとも思ったが、ずっと以前から入手しておいた高価なチケットが無駄になるのが癪だった。いろいろ計算しながら、自転車に乗って有楽町線の駅まで行けば間に合うとかなんとか考えているうちに、広い車道で自転車のペダルを踏んでいるシーンに切り替わる。赤信号を無視したり、高速道路に乗りかけたりしつつ、知らない女性に2度道を尋ねた。たちまち池袋のサインシャイン60に着く。白衣を着た外科医が会場の入り口を訊ねてきたので、トイレではないほうを指し示す。けれども自分は会場に入場するためには、まずプレイガイドへ行って代金と引き換えにチケットを受取らなければならない。エレベータに乗ると、身なりの良い人が乗っていたので丁寧に頭を下げていつもお世話になっておりますと挨拶する。誤解です、とエレベータのスピーカーが言う。5階で降りると、少しくだけた感じのYシャツ姿のイタリア人が近寄ってきて、店内に並んだ中古レコードを指し示す。エジプトの地図なんかもある。チケットを受取りに来たことを伝えると、階段を昇れと促された。階段の上にはYシャツの上からチョッキを羽織った初老のイギリス人が待っていた。壁一面に蹄鉄がかけられている。イギリス人はナプキンで丁寧に蹄鉄を磨きながらひとつひとつ説明し始めた。その説明を聞きながら空気の入ったゴム製の蹄鉄の製造を思いつく。ディープインパクトエアマックスを履かせようと持ちかけると、いやむしろプラスチック製の方が蹄鉄らしい趣があると断られる。レジの後ろにクラシックギターを見つけたので、すぐに裏で着替えさせてもらい、残念っ、と掻き鳴らすと、大変な喝采を浴びて、音楽会は大成功だった。