勤労感謝の日というのは、勤労している人に感謝する日なのか、勤労している人が勤労させていただいていることを感謝する日なのか、まあどちらでも良いが、近頃はそのあたりが議論になりやすい部分なのかも知れない。まあ、いいか。

母が遊びに来る。縁台に立って猫の額並みの庭を眺めながら、椿の手入れの状態などチェックしたりする。万両の鉢植えを指差して、「これは缶コーヒーをやると良いわ」 と真顔で言うので、しばらく考えてから ”緩効肥” という字が頭に浮かんできて納得する。

夕方、母を送った帰りに、インクジェット対応のCD−Rを5枚購入する。妻のためにエリック・サティのCDを作ってやる。CD−Rの表面には、ロートレックの描いたシュザンヌ・ヴァラドンの肖像を焼き付けたりする。ねらいすぎか。でもルノアールを焼き付けるよりはマシと思ったりする。幸福に映り過ぎるからである。