国立あたりを散歩しようと思ったのだが、ふと気が変わって池袋へ行く。サンシャイン60の文化会館でウルトラマンフェスティバルをやっており、妻がどうしても行きたいというので連れて行ってやる。ぼちぼち歩いて、入場口までは辿り着いたが、あまりの混雑に気負けして入場はあきらめる。

とりあえず空腹であることに気づいたので、サンシャイン60のなかのどこかの寿司屋の前に並んでみたが、ふと虫が知らせて、寿司をやめることにして待合いの椅子を離れ、代わりに豚カツ屋の前に並ぶ。妻がたちまち不機嫌になる。じつは今夜は妻の実家を訪ねる予定なのだが、恐らく夕食は焼肉になるだろうから肉類は避けるべき、と妻がブツブツ言うのを平然と聞き流して、そのままその豚カツ屋でミルフィーユ豚カツとかいうのを食べてみる。たいしたことない。

そういうわけで、食後に本屋へ行ったりコーヒーを飲んだりして陽が傾くのを待ってから、また電車に乗って妻の実家へ遊びに行く。純粋にたまには晩飯をご馳走になろうという企画であった。義父母や大作君夫婦に促されるままに食卓についてみれば、やはり寿司である。ほらな、と無言で妻に対して威張ってみせる。義父に勧められるままYEBISUの黒ビールなど舐めていたら、3歳になる甥がビデオを観るとか言い出して、自分でジュワッとか言いながらウルトラセブンのビデオをセットして再生するのを興味深く観察していたら、画面に浮かんできたウルトラセブンは、警備隊とかウルトラホークとかは同じ設定に見えるのに、配役がぜんぜん違った平成版ウルトラセブンだった。またリメイク(ていうかリサイクル?)かと悲しい気分になる。もちろん子供に罪はないのである。大人はどうして、当時のままのウルトラセブンで満足できないのか。