シンクロニシティ

自宅には『ジャズ批評』が一冊だけある。リーモーガン生誕80年を記念したハード・バップの特集号である。

今朝、暇つぶしに開いてみたら、リー・モーガンの誕生日が今日(7月10日)であったことを知り不安におそわれる。たとえ偶然であったとしても、これを何かの啓示と捉えずにおけなくなる。雑誌を放り投げ、周囲を眺めまわして、自分に何かを期待している目に見えない誰かの存在を探してしまう。

そういえば、この特集号の内には、ハービー・ハンコックウェイン・ショーターへのインタビュー記事もあった。そのなかでウェイン・ショーターが、彼がリー・モーガンの実家に泊まった晩に二人が同じように「ライオンの夢」を観たという話をしている。これには、彼らの心理状態とか環境とのあいだに因果関係がありそうだ。全然不思議ではない。